マーラー / 交響曲 第8番 変ホ長調「一千人の交響曲」

先日12月3日(土)、生まれて初めてマーラーの8番を聴きに行ってきました。演奏はNHK交響楽団、指揮はシャルル・デュトワさん。

曲の冒頭、一斉に500人位の合唱とパイプオルガンで曲が始まった途端、涙が出そうになりました。こんな壮大なスケールの曲は他にないですね。こんなに多人数の合唱を始めて生で聴きましたが、それだけで感動してしまいます。

ただ、聴いているうちにどうしてもホールの音響特性が気になってしまいます。どうも他のホールに比べてパイプオルガンやコントラバスなどの低音が伝わりにくかったり、打楽器の低音がスカスカで迫力が出ないように感じます。

録音に関連する機器 マイク編

金田式DCマイク金田式 DCマイク 内部
上の2枚の写真はオーケストラやジャズの演奏を生録音するときに使用する、金田式DCマイクと呼ばれているマイクの外観と内部の写真です。マイクケースの上部には90度の角度でSCHOEPS(ショップス)のMK4というマイクカプセル(マイクの先端の部分)が2個取り付けられています。

マイクの筒の部分に内臓されていたマイクアンプは使用しないで、2枚目の写真のプリント基板の高性能回路に置き換えるという改造をすることにより、この1本のワンポイントステレオマイクだけでオーケストラやジャズの演奏を自然な音質で録音することができるようになります。

マイクカプセルを動作させるのに必要な60ボルトの電源とマイクケースに内臓したDCアンプの動作に必要な±30ボルトの電源は多数の電池を直列に接続して作ります。音は下記のページでサンプル音源をダウンロードして確認できます。
http://sound-point.jp/

録音に関連する機器 スピーカー編

この写真は生録音した音源を試聴する時に使用するスピーカーです。もちろん、ふだん音楽を楽しむ目的で使用する機会の方が多いのですが・・・

低音用の38センチ口径のスピーカーはアルテックの416-8A、中音用と高音用のホーンスピーカーは「オンケン」というちょっと耳慣れないメーカーのスピーカーユニットを使用しています。

生演奏の音とそっくりな音を再現しようといろいろ試行錯誤してこのスピーカーにたどり着きました。低音用、中音用、高音用の3つのスピーカーそれぞれに専用のアンプを使用する、マルチアンプ方式といわれるものを採用しています。

サブスピーカーとしてシングルコーンのスピーカーが大きいスピーカーの上に乗っていますが、こちらはほとんど使用していません。

写真に写っているレコードとCDはロスアンジェルス・フィルのマーラー 交響曲第3番(ズービン・メータ指揮)です。演奏も録音も素晴らしい音源だと思います。