オーケストラの録音

サウンドポイントの録音方式

 オーケストラ演奏の録音方法はマルチマイク方式とワンポイントステレオマイク方式があります。 前者が何十本ものマイクを使用し、演奏者何人かに1本の割合でマイクを割り当てて録音するのに対し、 後者はワンポイントステレオマイク1本だけで録音する方式です。CDを市販する目的で録音するケースではマルチマイク方式が採用されるケースが多く、ワンポイントステレオマイクによる録音はコストを削減する目的でしか採用されないのが普通でした。

 その理由は、市販のマイクの感度が悪く、楽器にマイクを近づけて録音しないとクリアーな音質で録音できないということに他なりません。

 サウンドポイントでは、このワンポイント方式の弱点を市販のマイクを超高感度、高音質に改造することにより克服し、たった1本のワンポイントステレオマイクでオーケストラの演奏を高い解像度で録音できるようになりました。ぜひ、録音サンプルをダウンロードしてご確認ください。

マイクの位置による音の違い

 ホールのどの位置にマイクを置くかで録音した音の雰囲気は大きく異なります。左の図のA、B、Cそれぞれのマイク位置で、次のような音の特徴があります。

Aの位置にマイクを置いた場合、音の残響がやや少なく、各楽器の音が明瞭に分離して聞こえます。協奏曲などで特定の楽器の音をハッキリとらえて録音する場合はこの位置が適しています。

Bの位置は各楽器の音量のバランスが良く、オーケストラが一体となって演奏している雰囲気が良く録音できます。ピアノ協奏曲ではピアノの音量が大きいので、Aの位置よりこちらの方がバランスがとれると思います。

Cの位置は2階席の最前列ですが、この位置にマイクを設置して録音したものを再生すると、この位置で生で聞いた時よりも細かい音が聞こえ、もっと前方で聞いているように再生されます。これは使用している特製マイクの感度が人間の耳よりも良いので起こる現象です。

室内楽の録音

ピアノ

ヴァイオリン

チェロ

<---マイク位置--->

自然な残響の得られる中ホールで収録

 小編成のクラシック曲の場合は300人~500人を収容する中ホールで録音すると良い音で録音できます。各楽器の音色の明瞭さとホールの自然な響きのバランスが良く、良い再生装置で再生するとハーモニーが空間に漂い、まるでマイクを設置した場所で生の演奏を聞いているような音場を再現できます。公共機関の中ホールはレンタル料金も安いのでお勧めです。

※これに対し、一般的なスタジオ録音では部屋の音の反響が少ないため、電気的にエコーを加えます。この時点で音はキレイに感じますが、人工的な音色になり、生演奏ではなく再生音を聞いているという音になってしまいます。

 マイクの設置位置を左の図の表示範囲で移動して調整すれば、各楽器の音量のバランスがとれますので、ほんの数分間で録音の準備は完了します。

 ホールの中ほどで聞いているような響きの多い音色を再現したい場合は、マイクの位置を楽器から遠くにします。

JAZZ ピアノトリオなどの録音

ピアノ

ベース

ドラムス

<---マイク位置--->

音の良い中ホールやライブハウスで収録

 ジャズの録音の場合、一般的にはベースの音量が小さくドラムスの音量が大きいので、マイクの位置はベース寄りになります。演奏者の意図を加味して音決めをいたしますので、実際に何回か録音と再生を繰り返して試行錯誤しながらマイクの位置決めをします。

 録音する場所はやはり中ホールがお勧めです。自然なホールの響きがあるので、綺麗な音で録音できます。

 ライブハウスでの録音では、良い音で録れる店と、そうでない店がありますが、その原因は部屋の残響特性にあると思います。響きの悪い部屋で録音する場合は当社のワンポイントステレオ録音ではなく、マイクを多数使用するマルチマイク録音の方が良い結果が得られると思います。

 この編成にボーカルやサックスが加わった場合でも、マイクの位置を調整することで対応できます。